会社法の条文と解説

会社法243条

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会社法243条

会社法
第2編 株式会社
 第3章 新株予約権
  第2節 新株予約権の発行

募集新株予約権の割当て

第243条 株式会社は、申込者の中から募集新株予約権の割当てを受ける者を定め、かつ、その者に割り当てる募集新株予約権の数を定めなければならない。この場合において、株式会社は、当該申込者に割り当てる募集新株予約権の数を、前条第2項第2号の数よりも減少することができる。

2 次に掲げる場合には、前項の規定による決定は、株主総会(取締役会設置会社にあっては、取締役会)の決議によらなければならない。ただし、定款に別段の定めがある場合は、この限りでない。

一 募集新株予約権の目的である株式の全部又は一部が譲渡制限株式である場合

二 募集新株予約権が譲渡制限新株予約権(新株予約権であって、譲渡による当該新株予約権の取得について株式会社の承認を要する旨の定めがあるものをいう。以下この章において同じ。)である場合

3 株式会社は、割当日の前日までに、申込者に対し、当該申込者に割り当てる募集新株予約権の数(当該募集新株予約権が新株予約権付社債に付されたものである場合にあっては、当該新株予約権付社債についての社債の種類及び各社債の金額の合計額を含む。)を通知しなければならない。

4 第241条の規定により株主に新株予約権の割当てを受ける権利を与えた場合において、株主が同条第1項第2号の期日までに前条第2項の申込みをしないときは、当該株主は、募集新株予約権の割当てを受ける権利を失う。


会社法243条の条文解説

新株予約権/割当て



1.
株式会社は、申込者の中から募集新株予約権の「割当てを受ける者」を定め、
かつ、「割り当てる数」を定めます。

誰に割り当てるか、何株割り当てるか、について会社に裁量権があり(割当て自由の原則)、
申込者に割り当てる募集株式の数を、申込数よりも減少することができます。

2.
以下の場合には、上記の決定は、
株主総会の特別決議によらなければなりません。

(取締役会設置会社にあっては、取締役会の決議でよい。)
(ただし、定款に別段の定めがある場合は、この限りでない。)

  • 募集新株予約権の「目的である株式の全部又は一部が譲渡制限株式」である場合
  • 「募集新株予約権が譲渡制限新株予約権」である場合
     (新株予約権であって、譲渡による当該新株予約権の取得について
      株式会社の承認を要する旨の定めがあるもの)

3.
株式会社は、割当日の前日までに
申込者に対し、
当該申込者に「割り当てる数」
(新株予約権付社債についての「社債の種類」、「社債の金額の合計額」)
通知しなければなりません。

4.
株主割当の場合、株主が期日までに申込みをしないときは、
当該株主は、募集新株予約権の割当てを受ける権利を失います。




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関連ページ

新株予約権

第2節 新株予約権の発行

会社法238条(募集事項の決定)
会社法239条(募集事項の決定の委任)
会社法240条公開会社における募集事項の決定)
会社法241条(株主割当て)
会社法242条(募集新株予約権の申込み)
会社法243条(募集新株予約権の割当て)
会社法244条(募集新株予約権の申込み・割当の特則)
会社法245条(新株予約権者となる日)
会社法246条(募集新株予約権の払込み)
会社法247条(発行をやめることの請求)
会社法248条(雑則)



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